ニュートリノ研究人生 |
東北大学副学長・大学院理学研究科附属ニュートリノ科学研究センター長
鈴木 厚人 教授 |
私が現在行っている研究は、ニュートリノの実験的研究です。岐阜県の神岡鉱山の地下で東北大学が中心となりカムランドという実験を行っています。これはカミオカンデやスーパーカミオカンデに次ぐ第3世代のニュートリノ研究です。
私は東大にいた時の1980年頃からカミオカンデの実験の準備を始め、その後スーパーカミオカンデの開発研究、建設を行ってきました。
10数年やっておりますと、そろそろ違ったことをやりたいという思いが強くなりました。カミオカンデやスーパーカミオカンデは東大中心でやってきたので、新しい研究となるとそこから出て、他の場所で研究を行わなければなりません。12年前に東北大学でニュートリノの研究を行うグループを作るという話を受け、新しいニュートリノの研究を行なおうとプロジェクトを立て現在に至っております。カミオカンデやスーパーカミオカンデは水を使った巨大タンクのニュートリノの検出器です。我々は発光量が多い油を1000トン使いカミオカンデやスーパーカミオカンデで検出できないエネルギーの低いニュートリノを捕まえるところに特色があります。プロジェクトの提案から6年の歳月を経て、1000トン液体シンチレータ・ニュートリノ/反ニュートリノ検出器“カムランド”を完成させました。
|
|
|
ムービーを表示するにはMacromedia Flash Playerが必要です。左のボタンからプレイヤーをインストールしましょう! |
|
|