東北大学は包摂校の一つである旧制二高の関係資料を受け継ぐと宣言しているだけに、尚志同窓会の協力もあり資料のマイクロフィルム化が進められ、よく整備されています。史料館にはその前身である「記念資料室」発足当時からの資料、二高同窓会「尚志会」の資料収集保存事業による資料、個人からの資料寄贈、公文書等がよく整備されています。
また、史料館に収まる資料のほかに、多くの記念碑、記念物、植樹等が東北大学キャンパス内にとどまらず、市内のそこここに存在しています。「学都仙台」の呼び名は東北大学誕生以前に、二高から生まれただけのことがあります。同窓生が高齢となり尚志会を解散することとなった二高創立120周年記念事業では,仙台市の山田市民センターが主催するリレー講座とシンポジウム「旧制二高ゆかりのまち」が開催されもしました。なお,正式な解散は2011年10月25日開催の創立125周年記念会でした。
その日、総長宛に同窓会から「引継書」が渡されました。それには「第二高等学校尚志同窓会は、昭和25年、学制改革により歴史を閉じ東北大学に包摂された母校、第二高等学校の遺産を文化として後代に伝えるべく腐心してまいりましたが、時の流れは如何ともなし難く、本年末を以って全国的組織としての活動を終了することに致しました。貴学におかれましては、諸般に亘りご配慮をいただいてまいりましたが、更に今後も私共の意を汲んで頂き、遺産として第二高等学校関係史蹟・史料等の末永い保存、継承をお願い申し上げる次第であります。」とありました。
旧制二高を取り上げるとまもなく、読者から「三神峯公園も取り上げて下さい」という投書もありました。そこで旧制二高をとりあげる最後に、キャンパス外に広がる二高ゆかりの記念碑等を取り上げます。
なお、市内外に尚志同窓会が建立した記念碑等-漕艇部に関する愛宕山大満寺境内の十英霊供養鐘楼,松島鯨島十英霊記念碑、瑞巌寺十英霊供養碑(以上はボート部員10人の遭難を悼んだ碑),塩釜二高旧艇庫由来碑や二高生の多くがお世話になった洞口おばんちゃん記念碑(芳流)(滝沢寺門前)などもありますが、市外に及ぶもの、個人的なものもあり列記するにとどめておきます。
地図等を5枚掲げますが出典は、①片平キャンパスを中心に、北は台原、南は三神峯、東は榴ヶ岡の仙台市の地図(二高創立115周年記念祭の案内図:『尚志』71号より)、②地下鉄南北線台原駅付近(google地図を加工)、③関係略図「瞑想の松通り」(『尚志』会報・新刊第九号;通刊九十八号;最終号)、④三神峯公園(仙台市暮しのマップを加工)、⑤榴ヶ岡公園(園内の案内板)から作ったものです。
① ②
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③ ④
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⑤
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