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第13号(2009年1月)
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数字に見る東北大学

特許公開311件の日本一。
「国内大学別特許公開件数」、2年連続のトップ。

 いま、日本や先進諸国では、こぞって"知的財産立国"が叫ばれています。いわば、"知恵の資産化競争"です。
 そのため、「知の拠点」たる大学は「知的財産権」に注目。中でも「特許取得」が重要視されるようになりました。
 東北大学では、昔から、研究者の個人個人が、社会貢献のための「特許取得」を大切にする学風があります。東北大学の伝統「実用忘れざる」の精神が反映したものと言えましょう。国立大学が法人化された最近は、教員個人から東北大学としての機関による特許取得へと大学の制度が整備されました。ここでも伝統は継承され、東北大学は大きな実績を挙げています。

 特許庁の資料『2007年の国内大学別特許公開件数』から、東北大学の現状を見てみましょう。
 東北大学は、「特許公開件数」が「311件」と国内大学のトップ、「日本一」の実績でした。しかも、2006年から2年連続の全国第1位です。この事実は、特筆に価する朗報でしょう。
 2007年のその他の大学の件数は、2位の東京工業大学が「282件」、3位東京大学「268件」、4位大阪大学「244件」、5位京都大学「187件」です。日本を代表する研究大学が勢ぞろいした中での東北大学の連続日本一。「研究第一」と「実学尊重」の伝統で知られる東北大学ならではの、まさに面目躍如たる成果ではないでしょうか。  この特許出願が多いということは、研究の水準の高さを示すとともに、大学で創造された「知恵」を、社会に還元しようとする意欲が強いことを表します。

 こうした姿勢と実績は、東北大学の産学連携の歴史と伝統が生み、育ててきた努力の賜物とも言えるでしょう。全国のTLO(大学等技術移転機関)を代表する活躍と評価の高い「株式会社東北テクノアーチ」は、東北大が中心となって設立しました。
 さらに、全国の大学で最大規模を誇る産学連携の研究機関「未来科学技術共同研究センター(NICHe)」を、1998(平成10)年に設置しています。新技術や新産業分野の創出を目指し、産業界と最先端の共同研究を行う大学組織として日本の先駆け的な存在です。
 産学連携に関するこれまでの研究実績と支援体制の充実の結果、いま東北大学は、ノウハウを含めた知的財産権による「収入額」が、日本の大学のトップクラスの実績、と評されています。
 『国内大学別特許公開件数』の2年連続日本一の実績は、東北大学の今後の「特許権収入」などでのさらなる豊かな可能性をも示すものです。

 グローバルな知恵の競争にさらされている日本の現在と未来です。
 「実学の東北大学」の優れた研究力とその知的財産の活用力に、日本と地域の未来が懸かっています。

2007年の「国内大学別特許公開件数」
(全大学合計5,551件)

 
順位出願人(大学名)件数
1位東北大学311
2位東京工業大学282
3位東京大学268
4位大阪大学244
5位京都大学187


2006年の「国内大学別特許公開件数」
(全大学合計4,490件)

 
順位出願人(大学名)件数
1位東北大学313
2位東京工業大学263
3位京都大学216
4位東京大学162
5位大阪大学159

※特許庁資料より