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川内萩ホールクラシックコレクションVol.1

ウェルナー・ヒンク&管野 潤デュオ・リサイタル
  
  

 川内萩ホールを舞台にした本格的なクラシック音楽のコンサートシリーズ第一弾として、7月17日(金)、東北大学、仙台放送主催の「ウェルナー・ヒンク&管野 潤デュオ・リサイタル」が開催され、約500名の方々が来場しました。

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の元第1コンサートマスター、ウィーン弦楽四重奏団および新ウィーン八重奏団のリーダーであるウェルナー・ヒンク氏とバルセロナ・カレーロ音楽院教授である管野 潤氏のお二人が用意したプログラムは、モーツァルト、シューベルト、そしてベートーヴェンと、いずれもウィーンで活躍した大作家の重要なレパートリーです。お二人の見事なヴァイオリンとピアノの音楽による対話に観客は魅了され、最後は、素晴らしい演奏を繰り広げたお二人に会場から惜しみない拍手が送られました。観客からは、「絶妙のハーモニーで大変感動しました」「お二人の繊細な演奏に聞き入ってしまいました」「お二人の息もピッタリで素晴らしい音楽を作っていました」等の感想が寄せられました。

 なお、「川内萩ホールクラシックコレクションVol.2」は、11月28日(土)に開催されます。詳細については、次号でお知らせ致します。


Program 曲目


◇W.A.モーツァルト
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 K.296
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
 Sonata for Piano and Violin in C major K.296
  T.Allegro vivace/ II.Andante sostenuto/ III.Rondo; Allegro


◇F.シューベルト
ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 イ長調 op.162, D.574
Franz Schubert (1797-1828)
 Duo for Violin and Piano in A major op.162, D.574
  I.Allegro moderato/ II.Scherzo - Presto/ III.Andantino/
  IV.Allegro vivace



・・・・・・・・・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◇L.v.ベートーヴェン
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ヘ長調 op.24 「春」
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
 Sonata for Violin and Piano in F major op.24 “Spring”
  I. Allegro/ II.Adagio molto espressivo/ III.Scherzo: Allegro molto/
  IV.Rondo: Allegro ma non troppo


Profile プロフィール

 

ウェルナー・ヒンク Welner Hink / Violin

 1943年、ウィーン生まれ。ウィーン市立音楽院でヴァイオリンを専攻した後、ウィーン・アカデミー(現 ウィーン音楽・表現芸術大学)でフランツ・サモイル教授の教えを受け、1962年、最優秀にて卒業。
 1964年にウィーン・フィルの第1ヴァイオリン奏者、1968年には第1ヴァイオリンの首席奏者となり、1974年から2008年まで同オーケストラのコンサートマスターとして活躍した。1964年、ウィーン・フィルのメンバーとなった年に「ウィーン弦楽四重奏団」を同オーケストラ・メンバーと結成、コンツェルトハウス弦楽四重奏団の活動を事実上引き継ぐ形で、ウィーン楽友協会等のコンサートに登場する。ウィーン弦楽四重奏団は、1973年よりRCA,カメラータでレコーディングを始め、50枚をこえる録音を残している。
 シューベルトの「死と乙女」では、1982年に音楽之友社のレコード・アカデミー賞を受賞。ヒンクはまた、ソリストとしてもヨーロッパを中心に活躍している。ソロ活動は15歳から始め、今までにモーツァルト、バッハ、ヴィヴァルディの「四季」などをウィーン・フィルの定期演奏会で演奏している。1992年には、ウィーン・フィルとハイドンの協奏交響曲をザルツブルクのモーツァルト・フェスティバルで演奏しているほか、リンツ・ブルックナー管弦楽団ともブラームスの「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」を演奏している。


管野 潤 Jun Kanno / Piano

 松江市に生まれ、3歳で塩竃市に移り住む。4歳よりピアノを始め、鶴田明子、建部 順、清水道子の各氏に師事。第13回全東北ピアノコンクールにて第一位、文部大臣奨励賞受賞後、桐朋学園に進み、同大学音楽学部ピアノ科卒業。この間、三浦 浩、御木本澄子、高良芳枝、安川加壽子の各氏に師事。1978年に来日したオリヴィエ・メシアン夫妻と出会い、同年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に留学。ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、室内楽をモーリス・クリュット、ブルーノ・パスキエの各氏に師事し、81年にピアノ科、82年に室内楽科をそれぞれ一等賞を得て卒業。82年には、パリ・エコール・ノルマル音楽院に在籍し、審査員全員一致で演奏家資格を得る。ヴィオッティ、カタンツァーロ、パリ国際室内楽ほかの国際コンクールに上位入賞、また89年にはローマ、アヴェンティーノ音楽祭にて最優秀演奏賞を受ける。84年より、パリを拠点とし、世界各地の主要ホールでのリサイタルを行うほか、ソリスト、室内楽奏者として欧州各国および日本で定期的に演奏活動を行っている。
 96年より、バルセロナ・カレーロ音楽院教授。ロンドン、ポルトー、メシアン(パリ)などの著名な国際コンクールの審査員として、また夏期講習及び公開講座の講師として欧米各地に招聘されている。
 これまでに、バッハからメシアンまでのレパートリーを収めたCDが、フランス、スイス、日本でリリースされている。2008年のメシアン年には、仙台のほか、東京とパリでの「幼子イエズスに注ぐ20のまなざし」を全曲演奏、好評を博した。




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