東北大学メールマガジン
東北大学・東北大学全学同窓会
東北大学研究教育振興財団
ポイント
TOP >特集
ポイント
東北大学風景
トップページ
Focus
特集
The leading edge
100周年関連情報
同窓会ニュース
編集後記
メルマガ会員登録情報の変更
お問い合わせ
東北大学100周年記念セミナー
特集 | 東北大学理事 杉山 一彦


理事(広報担当)に就任して

 東北大学の理事として広報を担当することになりました。宜しくお願い致します。広報を担当することで同窓生の皆様と様々な話をできることを大変嬉しく思います。
 東北大学のご縁で仙台に移り2年程になります。これまで監事として仕事をしてきましたが、昨年11月から広報を担当することになりました。このメールマガジンを担当する立場でもあるので、皆様に東北大学のよい情報、新しい情報をお届けしたいと考えています。

 
 

今後の方針

 広報全体として考えると、大学においては、広い意味での広報というものはこれまでなされてこなかったように思います。冊子や映像などがあることはありましたが、しかしそれらは基本的に学生向け、教員向け、学校向けというように内向けの情報が多く、海外に向けて、または企業へ向けてというような、外へ向かう広報が非常に少なかったと感じています。
 大学内を見回すと、既に一般のメディアに注目され、取材されるような大きな話題の他にも、今のところは目立ってはいなくとも非常に先進的なトピックスが存在していることに気がつきます。そうした話題も積極的に掘り下げ、社会に伝えていく事が重要であると考えています。

 
 

同窓生に向けて

 私もこの東北大学の古い卒業生です。卒業生の方々が仙台の街を訪れると、定禅寺通りや青葉通りの大きなケヤキ並木の話題になります。私達が学生時代にはあのケヤキはまだ本当に細く、私達の背丈の2倍程しかありませんでしたが、半世紀たった今日では、あれ程までに大きくなり、街の風景も様変わりしています。それと同様に大学の様子も変化して、今の姿があるわけです。そうした流れを前提にして考えると、まだまだ広報が足りないと感じるのですが、学内の人からは「東北人はPRが下手ですからねえ」と遠慮深い声が返ってきます。それに対して私は、「伊達政宗の時代を思い起こしてください。あの方は日本中に自分の名前を、あるいは仙台を宣伝した人ですよ」と、申し上げるのです。大学内部の人達が、広報の重要性を認識し、自らの良い点をさらにアピールしていくという気持ちを持つということが必要であり、そうした気持ちを持ちながら、卒業生、同窓生の皆様方に、東北大学の現在をより深く知ってほしいと考えています。

 
 

人の輪のつながり

 私は卒業した東北大学を含め多くの同窓会に参加しています。東北大学に関連したものだけでも7〜8の同窓会に参加しています。私が在籍していた工学部や機械を中心としたものの他に、学部を超えた同窓会にも参加しており交流を継続しています。
 そうした中で、人の輪、人のつながりができ、また、更に発展して東北大学とは直接は関わりのなかった人々との輪ができることもあり、同じ東北大学で学んだという気持ちが発端になって、非常によい人の輪が形成されていくものだと感じております。
 そうした意味からも、学部を超えた同窓の集い、つまり全学同窓会が、東北大学の創立百周年を機に一つの大きな輪になるようにと願っております。
大学側もできる限りのサービスを提供し、また、各同窓会が東北大学としての一体感を持てるように努め、同窓生の皆様が更に良き輪を作れるような手助けをして参りたいと思います。

 

東北大学のDNAを世界へ

 仙台という地にある東北大学を、私自身も非常に誇りに思っておりますが、東京や大阪などに比べると、残念なことに、好敵手といいますか、比較すべき対象が少ないと言えるでしょう。
 東京などでは、比較する対象や他の様々な動きが正に肌に実感できるので、自分達も更に大きな魅力を作るというモチベーションにつながります。そういう観点で言えば、東北大学は刺激が少ないところかもしれません。それだけに大学としては、新しい刺激や他者の姿を求めて、より外へと出て行きながら、同時に中の力もつけて、地域にも世界にも貢献する大学になることが求められているのではないでしょうか。
 このたび、学生としてではなく理事という立場で東北大学に籍を置いて、あらためて大学が誕生した経緯や、創立百周年の歴史について勉強させていただきました。建学以来の伝統である「研究第一」と「実学尊重」の精神は脈々と受けつがれています。こうした東北大学の流行に流されずに本質を追求する素晴らしいDNAを大切に考え、世界に伝えてゆくことが非常に大事だと考えています。

 
     
   
TOP
 
   
Copyright 2005-2007 Tohoku University. All rights reserved.