2025年度受賞者についての報告
この度、第12回澤柳記念DEI賞の結果が次項のとおり決定しましたのでお知らせいたします。下記のとおり、授賞式と受賞講演を行います。より多くの皆様のご来場をお待ち申し上げております。
【澤柳記念DEI賞授賞式・受賞講演会】
・日時:9月2日(火)14:00-15:40
・会場:片平北門会館エスパス(ハイブリッド開催)
・詳細WEBページ:https://dei.tohoku.ac.jp/event/38548/
A賞:澤柳記念DEI賞
課 題 名 女性医師・研修医・医学生の消化器外科領域への参画を促進し、活躍の場を広げる
受 賞 者 消化器外科女性医師の活躍を応援する会
受賞理由 この会は、女性医師・研修医・医学生の消化器外科領域への参画を促進し, 女性消化器外科医のキャリアの継続, 活躍の場を広げることを目的に2015年に発足しました。代表の河野氏は過去5年間の114万件もの外科手術の内容を調査し、男女の外科医が執刀する手術の内容に明らかな性差による差別的配置があることを示し、医学系の英文学術誌に発表しました。これは、男女間の外科医のスキルやポストに差を招くことは明白で、女性外科医の処遇を均等にすることを目標とした「函館宣言」を発するに至るなど、医学界に大きな影響を与えました。 会則に「すべての女性消化器外科医が、妊娠・出産・育児、介護、自身の疾病などキャリアを継続する上で障壁となりうるライフイベントを克服し、自ら望むキャリアを達成することを積極的に支援する」とあり、会のロゴのエーデルワイスや女神アテネの持つ防具に由来する会の愛称などからも、この会が次世代にバトンを渡すことに愛と情熱をもって活動されていることが強く伝わってきました。 また男性医師の巻き込みや、消化器外科領域全体での、技術力、研究力を高めていくための全国規模の活動を展開するなど、社会に対するインパクト、将来性、継続性も十分見込めることから、澤柳記念DEI賞にふさわしい活動として高く評価いたします。
B賞:澤柳記念DEI奨励賞
課 題 名 「性をまじめにオープンに!」を理念に、性に関する様々なテーマについてのイベント開催や、情報発信を行う
受 賞 者 東北大学性を考えるサークルAROW
受賞理由 当団体は、「学内に安心して性を話せる場を作る」、「日本に充実した性教育を定着させる」ことを目的に、2018年8月に発足しました。性に関する様々なテーマについてのイベント開催やSNS上での発信等を通じて、正しい知識や安心できる居場所を学内外に提供することを目指しています。 具体的な活動として、性教育やLGBTQ+、ジェンダー格差など「性」に関する話題を幅広く扱う学習会・交流会の開催、DEI 関連の研究交流会の開催のほか、「みやぎにじいろパレード」にも毎年参加するなど、情報発信や地域交流を積極的に進めています。学内にて行った性自認に関するアンケート結果は東北大学DEIに関するシンポジウムで公開し、それを基に東北大学における「多様な性に関するガイドライン」策定に際して提言を行いました。さらには、仙台市の関連制度導入の場でも意見を求められるなど、公的機関・団体におけるDEI施策の推進にも大きく貢献しています。 受賞者がこれまでに上記のような優れた成果を挙げていること、また今後も団体の活動が継続し、発展していくものと見込まれることから、澤柳記念DEI奨励賞として顕彰し、今後の一層の成果と活躍を期待いたします。
公募情報 ※2025年度公募は終了いたしました※
応募資格
・東北大学の内外に関わらず、個人、グループが対象です。・本賞に相応しい個人、グループを自薦・他薦できます。
・過去に受賞しなかった申請も再度提出可能です。
種類
A:澤柳記念DEI賞DEIに関する研究や活動のほか、多様な属性を持つ人たちのさらなる活躍につながる活動について、特段に優れた成果を挙げている個人又はグループ
B:澤柳記念DEI奨励賞
DEIに関する研究や活動のほか、多様な属性を持つ人たちのさらなる活躍につながる活動について、優れた成果を挙げているまたは今後一層の成果や活躍が期待される、若手(42歳以下)の個人又は若手を代表としたグループ
・受賞は上記A、B各1件を基本とします。
・上記AとBへの重複応募・推薦はできません。
・受賞者(受賞グループ)には、後日、受賞講演を行っていただきます。
応募締切
2025年6月20日(金)(今年度は締切ました。)
公募要領・推薦書
下記公募要領をよくご確認の上、ご応募ください。過去の受賞者 (表内および講評の所属・役職は受賞当時のもの)
2024年度 | 該当なし | |||||
該当なし | 令和5年度 | 山形大学学術研究院 | 教授 河野 銀子氏 |
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東北大学国際文化研究科 | 博士課程後期 張 蕊 氏 |
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北海道大学LGBTQ+サークル 虹の集い | ||||||
令和4年度 | 該当なし | |||||
該当なし | ||||||
令和3年度 | 大阪市立大学女性研究者支援室 | |||||
お茶の水女子大学ジェンダー研究所東アジアにおける政治とジェンダー研究チーム共同研究者・Stand by Women代表者 | 濵田 真里 氏 | |||||
令和2年度 | 東京農工大学 | 副学長 宮浦 千里氏 | ||||
該当なし | ||||||
令和元年度 | 広島大学 | 副理事・副学長 相田 美砂子氏 | ||||
埼玉大学 みんなのトイレプロジェクト | ||||||
平成30年度 | 九州大学研究戦略委員会 | |||||
大阪府立大学理系女子大学院生チームIRIS | ||||||
平成29年度 | 三重大学 | 名誉教授 小川 眞里子氏 | ||||
国際医療福祉大学成田看護学部 | 助教 古山 陽一氏 | |||||
平成28年度 | 名古屋大学男女共同参画室 | |||||
該当なし | ||||||
平成27年度 | 日本大学薬学部・薬学研究所 | 上席研究員 大坪 久子氏 | ||||
新大Wits(しんだいうぃっつ) | ||||||
平成26年度 | 明治大学法科大学院 | 教授 辻村 みよ子氏 | ||||
輝友会(エスエーきゆうかい) |