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第17号(2009年10月)
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数字に見る東北大学

5年連続日本一。高校からの大学総合評価。

「進学して伸びた」項目も連続1位。
高校の進学指導教諭アンケート調査結果。
高校からの「大学総合評価ランキング」
 
大学名
1位 東北大学
2位 東京大学
3位 慶應義塾大学
4位 筑波大学
5位 立命館大学

※朝日新聞社刊『大学ランキング2010年版』の「高校からの評価ランキング(総合評価)」を参考に作成


 「数字(データ)」は、物事の本質を、正確に、雄弁に伝えてくれる、とよく言われます。全国の高校の進学指導の先生方から、「大学総合評価日本一」に「5年連続」で選ばれ続けている東北大学…。その絶大な信頼と実力の源泉、本質とは、どこにあるのでしょうか。

 朝日新聞社刊行の『大学ランキング2010年版』によれば、東北大学は、「高校からの大学評価」で「総合全国第1位」。「2006年版」から5年連続の快挙です。2位以下の大学は年々順位の変化があるなか、いわば不動の日本一評価です。

 この「高校からの大学総合評価」とは、三つの項目の指標の合計で決められています。
 第一の項目が、「生徒に勧めたい」との評価。「東北大学は全国第2位」でした。1位は東京大、3位京都大、4位慶應義塾大、5位早稲田大。東北大学は、近年安定して、トップクラスの評価です。大学が、真の実力で評価される時代になってきたからでしょう。

 第二の項目は、「進学して伸びた」の評価。「東北大学の全国第1位」は、完全に定位置となりました。2位は東京大、3位慶應義塾大、4位早稲田大、5位筑波大です。

 実は、日本の著名総合大学の中で、東北大学ほど、親元から自立して暮らす学生の比率が飛び抜けて高い大学はちょっと見当たりません。8割以上です。全国からの、親離れした、たくましい若者があふれるキャンパスで、互いに切磋琢磨する。“伸びる”わけです。

 別の調査項目「進学して伸び悩んだ」ランキングの29位までに、ほとんどの他の総合大学は登場しますが、東北大学はこのマイナス評価項目には長年載ったことがありません。東北大学ならではの特長です。その理由の一端は、“親離れ”の学生の多さにあるのかも知れません。

 東北大学の学生が、いかに「伸び代(しろ)」が大きく、可能性あふれる若者であることか。大器晩成型の青年たちに出会える東北大学、とでも言えましょう。同時に、東北大学の卓越した教育・研究・学習・生活環境とその充実ぶりをも見て取れる調査結果です。

 第三の項目は、「広報活動が熱心」の評価です。「東北大学の全国第2位」は、国立大学法人ではもちろんトップ。1位は立命館大、3位中央大、4位法政大、5位東京大です。

 東北大学は、自己PRの苦手な大学です。中央のマスコミから離れた仙台に立地もしています。にもかかわらず2位の高評価。「知の拠点」東北大学らしい真面目な取り組みが支持されているのではないでしょうか。
 参加者が5万人に迫ろうかという「オープンキャンパス」。「受験情報の開示」への真摯な努力。学問の楽しさや科学する面白さを伝える「高校への出前講義」・「サイエンスカフェ」の先駆をなす展開。日本初の女性大学院生による「サイエンス・エンジェル」の誕生と活動などなど。傍系入学やわが国初の女性大学生を誕生させた「門戸開放」の東北大学ならではの試みです。

 さあ、あなたは、これらの「数字(データ)」から、どのような東北大学をイメージされたことでしょうか。