全日本学生将棋 女流名人戦で優勝 温かい応援に励まされて―― 東北大学法学部3年 平澤理沙 平成10年12月26日・27日に三重県の四日市市文化会館において、平成10年度全日本学生将棋女流名人戦が行われ、前年に引き続き出場しました。 この大会は全国規模での学生女流名人を争うもので、かなりの準備をして臨んだのですが、実際胸の内は不安でいっぱいでした。 初日の予選は14人出場中7人が決勝に進出することができ、3戦して2勝したものが決勝進出への条件でした。私は初戦黒星で追いつめられましたが、周囲の人の支えもあり、以後2連勝し予選を通過、前年果たせなかった目標をまずは達成しました。 2日目の決勝トーナメントは、前回優勝者をまじえた八人で争われました。予選からの勢いをもって臨み、気分的にも開き直ることができ、初戦・準決勝ともに危うい対戦をなんとかひろい、決勝戦に駒を進めることができました。決勝は高校時代と前年の大会でいずれも大敗している相手で、どうしても負けたくないと思いました。この対局では盤上のみに集中することができ、相手の投了に対しても優勝した実感がなく、ぼんやりしていたことを覚えています。 女流名人戦で、思いもかけず優勝することができましたが、これも周囲の仲間の声援があって成し得たもので、心から感謝しています。 |