アーチェリーという競技は、とても単純で数十メートル先の的に向かって矢を放ち、いかに真ん中に当てられるかを競うものです。的は中心になるほど高得点になっており、そこに数十本、時には百本以上も矢を射て、その合計点で勝敗を決めます。発祥の地はイギリスで、オリンピックの正式種目にもなっています。欧米や韓国では人気のある競技ですが、日本ではまだまだマイナースポーツです。
我が部も大学に入学してからアーチェリーを始めた者がほとんどです。アーチェリーは実力が点数に表れるため、お互いの点数を意識し切磋琢磨しています。幸い、好きな時に好きなだけ練習できる環境があるため、暇さえあればずっと練習してしまうような部員もいます。そのおかげか、毎年のようにインカレ(全日本学生室内アーチェリー個人選手権大会)など全国大会に出場する選手を輩出しています。
青い空の下でのびのびと射る爽快感、試合での緊張感など魅力を挙げたらきりがありませんが、狙ったところに矢が吸い込まれていく時の、何ともいえない気持ち良い感覚は、アーチェリーを体験した者にしか味わえないものでしょう。
アーチェリー部主将
工学部3年 笈田 陸弘(おいだ みちひろ)
アーチェリー部HP
http://tohoku-archery.sakura.ne.jp/
学生の活動
寮生活を通じて学んだもの
如春(じょしゅん)寮は仙台市北西部の閑静な住宅街の中に位置し、自治寮として学生自身により管理が行われている本学唯一の女子寮です。
如春寮の歴史は古く、はじめ旧制宮城県女子師範学校の全寮制宿舎として中島丁に設立され、同校が統合された宮城師範学校が東北大学に吸収されると、その後雨宮町、三条町に移転し現在に至ります。
私は二〇一〇年四月に如春寮に入寮しました。大学に入学したばかりの時は今後どういった学生生活になるのかとても不安でしたが、新入生歓迎会の行事を通じて同学年の友人や先輩方と親しくなるにつれ、自分の不安は単なる杞憂に過ぎなかったということが実感できました。寮ではさまざまな行事を開催しており、バーベキューやクッキングバザー、皆が料理を出し合う大コンパなどは多くの寮生が楽しみにしています。これらの行事を通じて学生同士が親睦を深めあうほか、如春寮では寮生が半年ずつ寮管理の役職を担当することになっています。この期間に各寮生がお金のやりくりや各種契約、生活の備品の補充に至るまでの仕事をそれぞれの係に分かれて担当します。私はこれらの役職を通じて自分の行動に責任を持つことの大切さを学ぶことができました。
このようなメリハリのある生活を共にし、異なる学部の多くの友人と交流を深めることによって、様々な考え方を培うことができたのは自分にとって寮生活の大きな意義となっています。寮での友人たちには感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りて「ありがとう、これからもよろしくね」と伝えたいです。
法学部2年
伊藤 早紀
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