―鳥人間コンテスト初優勝を成し遂げて―
 東北大学には、人力飛行機を製作しているWindnauts(ウィンドノーツ)というサークルがあります。人力飛行機製作サークルというとわからない人でも、「鳥人間」といったらピンと来る人は多いのではないでしょうか?
 そんな私たち鳥人間、東北大学Windnautsは毎年夏、琵琶湖で行われる鳥人間コンテスト(主催‥讀賣テレビ放送株式会社)への出場、そして記録更新を目標に日夜活動しています。 
 2006年の夏、第30回記念大会でWindnautsは人力プロペラ機ディスタンス部門にて、28628.43mを飛行。2位(5451.12m)を大きく上回り、チーム記録の更新と共に悲願であった初優勝という栄冠を手にしました。機体製作に協力してくれた皆さん、応援してくれた皆さん、そしてテレビ放送を見てくれた皆さん、本当にありがとうございました。
 さて、人力という限られた出力で飛行しなければならない人力飛行機の骨組み(写真で黒く見える部分)が、どんな材料でできているか知っていますか?強さだけでなく軽さも求められる骨組みに、私たちはCFRPという複合材料を用いています。CFRPとはCarbon Fiber Reinforced Plastics(カーボンファイバー強化プラスチック)の略であり、話題の新型旅客機や宇宙産業などにも用いられている、今注目を集めている材料です。私たちはそのCFRPで機体の骨組みとなるパイプを自作、さらに機体の各部を徹底的に軽量化することにより、ここ数年人力プロペラ機部門では最軽量の機体を作り続けています。こういった実際の材料に触れることができるのも、このサークルの大きな魅力のひとつですね。
 もちろん飛行機を作るとなると労力も時間もかかりますし、楽しいことばかりではありませんでした。パイロットは日々過酷なトレーニングを自らに課し、そして製作者たちは0.01mmレベルの精度を求め製作し続けました。本当に大変でした。でも、そうやって皆がベストを尽くした結果、優勝できたこと、本当に嬉しく思います。そして大学生のうちに自分の頭で考え、悩み、そして自分の手で創り上げるという経験ができたことは、これからの人生に大きくプラスに働いてくれると信じています。
 私が高校3年生だった夏、Windnautsは当時の学生記録を更新し3位入賞を果たしました。その姿に憧れて入部した私たちが、最高学年(3年)となった2006年、チーム初優勝を成し遂げました。でも私たちはまだまだ発展途上のチームです。もしかしたらWindnautsの新しい歴史を作るのは、これを読んでいる高校生の皆さん、君たちかもしれませんね。
 最後に、これからもWindnautsに期待して、応援し続けていただけると幸いです。


INFORMATION in '06 Winter

ページの先頭へ戻る