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川内南キャンパス東側、旧仙台城石垣の上に広がる庭園は、春は花見、七夕には花火見物で賑わいます。この庭園の北側に並び立つのが、東北大学記念講堂とその別館「松下会館」です。 東北大学史料館研究員 永田 英明 |
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アリゾナの砂漠の真ん中にあるアリゾナ大学関連の医療施設を平成17年10月中旬に見学し、新たな医学について議論してきました。それは、いわゆる西洋医学以外の新たな治療の選択肢を求める患者さんの声が大きくなってきた結果生まれた分野であり、「相補・代替医療」と称されるものであります。例えば、漢方薬であるとか、鍼灸やインドのアーユルベーダ、チベット医学などの伝統的な医学や、音楽療法、アロマテラピーなどの心身の“癒し”の療法などが取り入れられているものです。さらに最近では、これらの利点をとらえた、統合医療が新しいウェーブとして起こってきています。この分野の応用は、特にがんに適用され、患者さんがQOL(Quality of life:生活の質)を感じながら生活することによって、従来得られなかった治療効果が報告されてきています。このように、価値観が時代と共に変わっていき、今までの科学万能の時代から、心を論じられる時代に映りつつあるのが実感されます。大学の存在価値も時代と共に変わっていきますが、本学は常にこれらの最先端のリーダーであらんと欲しています。この姿が本誌で少しでも感じていただければ幸いです。 『まなびの杜』編集委員 仁田 新一 |