東北大学学位記授与式
平成21年3月25日(水)
仙台市体育館
東北大学学位記授与式が、3月25日(水)に仙台市体育館にて挙行されました。
式典では東北大学交響楽団の演奏による「ニュルンベルグのマイスタージンガー」が場内に流れるなか、井上明久総長をはじめ役員および部局長など列席の下、学士学位記授与者2,407名、修士学位記授与者1,649名、専門職大学院学位記授与者164名、博士学位記授与者554名、あわせて4,774名に学位記が授与されました。
井上総長の告辞では、建学以来の理念を基本に「Challenge(挑戦)」、「Creation (創造) 」、「Innovation (革新) 」という三つのキーワードを基軸として勉学に励み学位を取得した卒業生(修了生)に対し、「本当の勉学」とは、これからが始まりであり、生涯を通して励まなければならないと、述べられました。
特に伝えたいメッセージとして、総長自身の体験や相対性理論の生みの親、アルベルト・アインシュタインを例にして、過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望を抱くため、「なぜ?」という疑問に挑み続けることと、国家あるいは分野の垣根が崩れるボーダレスの時代には、自由闊達な起業家精神に満ちた「出る杭」が求められることを述べられました。
最後に、私たち東北大学は、「世界リーディング・ユニバーシティ」を目指して、人類社会の様々な課題に挑戦していくことにより、社会から信頼、尊敬、そして愛情を受けられる大学として、人類社会の発展に貢献できるものと信じているとのこと、そして、不断の努力を惜しむことなく、未来を見つめ、新たな世界の扉を開かられることを心から祈念していると力強く述べられました。
卒業生、修了生の答辞では、それぞれの総代から感謝の言葉が贈られ、井上総長へ答辞が手渡されました。
学業成績が優秀な学生に送られる総長賞は、学士・総長賞25名、 修士・専門職・博士の受賞者は25名で、4年間成績が優秀だった学生を表彰する「学友会長賞」は、6名の卒業生が表彰されました。
また、優れた教育上の成果をあげた教職員に贈られる「総長教育賞」に2名の教職員が授与され、学術文化の発展に特に顕著な成果を挙げ、かつ、本学の教育研究の発展に多大な功績があった教職員に贈られる「総長特別賞」には1名が授与されました。
式典の最後には、正式な学生歌に制定された「青葉もゆるこのみちのく」を東北大学混声合唱団が斉唱し幕を閉じました。
式典終了後、エントランスや会場の外では、恒例の在校生による胴上げや、お世話になった先生方や後輩との思い出話に花を咲かせたり、旅立ちの日の思い出を写真に収める風景があちらこちらにみられ、卒業生、修了生は皆、これからの活躍を感じさせる様な希望に満ちた笑顔で溢れていました。
東北大学学位授与式 総長告辞
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/profile/president/01/president0102/
20090325.html