■現役、同窓生が力を合わせて盛り上げた百周年記念市民コンサート
■百周年記念市民コンサート
8月26日、宮城県民会館にて東北大学百周年記念・市民コンサートが開かれました。これは学友会文化部の交響楽団、混声合唱団、男声合唱団の3団が足かけ3年前から企画を温め、20回を越える実行委員会を積み重ねながら実現に漕ぎ着けたものです。本学百周年記念実行委員会が支援した記念事業としては最大の行事のひとつとなります。ステージにはこの日のために練習を積み重ねてきた現役の学生、および各団のOB・OG(140名)そして一般市民の方々(20名)を含むオーケストラ100名、合唱団220名が参加して、総勢300名を越える大演奏を繰り広げました。OB・OGは、遠くは兵庫から参加され、最高齢は82歳とのことです。コンサートでは、本学出身の在仙作曲家である岡ア光治氏の作詞・作曲による「東北大学祝典曲―私たちは進む」、そしてベートーベンの交響曲「第九」が演奏されました。聴衆の中からは、「『第九』は何度も聞いていますが、こんなすばらしい『第九』は初めてです」という言葉が聞かれるなど、東北大学の百周年を祝うに相応しい知性と歓喜に溢れた演奏となりました。「祝典曲」は翌27日に行われた記念式典の中でも演奏され、国内外の来賓約1,000名の参列者に大きな感銘を与えました。式典の最後には、本学の正式の学生歌として改めて制定された「青葉もゆるこのみちのく」が、同じく岡ア氏のアレンジによってオーケストラ伴奏付きの楽曲として演奏され、百周年のクライマックスを飾るにふさわしいファンファーレが高らかに鳴り響いたのでした。
東北大学百周年記念・市民コンサート実行委員長 末光眞希
(東北大学学際科学高等研究センター教授)